任天堂宮本さんの神ゲーを再び遊べる可能性高まる

  • July 15, 2007 16:53

先日、イギリスのゲームマガジンEDGEが歴代名作ゲームベスト100を集めた特集号を発売して話題となったそうです。結果はドラゴンクエストとファイナルファンタジーに対する印象が異なることとファミコンのソフトがあまり評価されてないとはいえ日本人にも納得の結果だったのではないでしょうか?:

1位. The Legend of Zelda: Ocarina of Time (ゼルダの伝説 時のオカリナ)
2位. Resident Evil 4 (バイオハザード4)
3位. Super Mario 64 (スーパーマリオ64)
4位. Half-Life 2 (ハーフライフ2)
5位. Super Mario World (スーパーマリオワールド)
6位. The Legend of Zelda: A Link to the Past (ゼルダの伝説 神々のトライフォース)
7位. Halo (ヘイロー)
8位. Final Fantasy XII (ファイナルファンタジー12)
9位. Tetris (テトリス)
10位. Super Metroid (スーパーメトロイド)

このうちの1位、3位、5位、6位が任天堂が誇る宮本茂さんがディレクターレベルでゲーム制作に関わった作品たちです。

任天堂はスーパーファミコンまで国民機として君臨していたので、自社のソフトをそれほど発売しなくてもサードパーティと呼ばれるソフトを専門に作る会社がたくさんソフトを出してくれたため、何ヶ月も発売するソフトがないという状態にはなりませんでした。しかしNintendo64でPlayStationにシェアを奪われ、サードパーティのほとんどがPlayStation用のソフトを作ることを選択し、Nintendo64向けのソフトを作らなくなると状況が一変します。任天堂は自社ソフトだけでNintendo64の市場を守らなくてはいけなくなってしましました。

数年に1度の宮本さん渾身の大作+年に数本の自社ソフトでよかったものが、月1ペースで自社ソフトを発売する必要に迫られたのです。当然、宮本さんの仕事も変わります。3D時代の歴史的傑作「スーパーマリオ64」をNintendo64と同時発売したあと、同じく傑作となる「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の制作を続ける傍ら、部下の育成、Nintendo64向けのソフトを開発してくれる会社への協力、マスコミへの対応などを受け持ちます。 任天堂の市場を守るために1本のソフトに全力を尽くすことよりも多くのソフトを発売するための体制作りに関わることが重要になったのです。

実際のところディレクターレベルで現場に深く関わったのは「ゼルダの伝説 時のオカリナ」が最後になるでしょう。

ゼルダシリーズは青沼さんへ、マリオは小泉さんへ譲り、自分は多くのソフトに総合プロデューサーとして関わることになります。Nintendo64の「マリオ64」よりもNintendoGameCubeの「マリオンサンシャイン」の方が劣ってしまったのも、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」よりNintedoGameCube「ゼルダの伝説 風のタクト」やWii「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」の方が劣ってしまったのは致し方ないところでしょう。青沼さんや小泉さんが劣っているというよりは宮本さんがあまりにも偉大なのです。

GameCube時代の代表作「ピクミン」もDS時代の代表作「Nintendogs」も従来の現場に入り込む仕事の仕方ではなく、若手のディレクターを可能な限り見守り、ぎりぎりまでアドバイスを出さない方針だったようです。

さて、ようやく本題です。そのような総合プロデューサー的な役割が多かった宮本さんですがここ最近になって再び変化が訪れたようです。2002年に当時42歳だった岩田聡さんが社長に就任して以来、任天堂は組織変革を進めてきました。宮本さんも多く負担していた他社との共同開発は専門スタッフが受け持つようになり、さきほども触れたゼルダシリーズの青沼さん、マリオシリーズの小泉さん、どうぶつの森を手がけた手塚グループの江口さん等が自立したために、ここ最近になって再び1本の作品に深く関われる機会が増えているようです。

このことは 2007年3月期 決算説明会質疑応答 で岩田社長が以下のように語っていたり、

私は、当社の宮本には、なるべく自社の宮本が自分のチームで手がける商品の開発に集中してもらえるようにしたいというふうに考えていまして、ソフト全部の、先ほど申しあげた45プラス79を全部見るといっても、宮本も人間ですから物理的に無理ですので、その中からやはり自社の自分のチームで作る商品をしっかり見てもらって、他社さんから「真似ができない」と言っていただけるような、高いクオリティに保つということに彼のエネルギーを集中してもらうのが、任天堂の経営にとっては一番大事なのではないかというふうに考えています。

私も多少は見ていますが、他にも優秀なスタッフが育っておりますので、彼らがどんどんかつて宮本のやっていた仕事を取っていくというふうに今なりつつあります。それができてきたので、逆にミリオンセラーソフトが増えてきた、ということでもあるのではないかなと思います。

先ほど行われたE3にて宮本さんが以下のように発言していることからもわかります。(ソース 【任天堂ラウンドテーブル】宮本茂氏、『スーパーマリオギャラクシー』を語り尽くす! / ファミ通.com )

宮本 『スーパーマリオ64』のときはメインでディレクションをしましたけど、今回の『ギャラクシー』もメインのゲームデザインは私がやっています。そういう意味では『スーパーマリオ64』以来の深い関わりかたです。

またWiiFitに関しても宮本さんがゼロから関わっているようです。(ソース 動画のインタビュー Clip: Miyamoto On Death Before Retirement, Part 1 - Kotaku )

スーパーマリオギャラクシーは小泉さんが東京で作っていることからも分かるように従来の仕事の仕方とはまた違うでしょうが「スーパーマリオ64」「ゼルダの伝説 時のオカリナ」以来の宮本作品を遊べる可能性は高くなったと思います。