リビングネットワーク機器

  • 9月 05, 2009 10:01

僕はiPhoneやandroid携帯を使わずに、ずっと日本のケータイを使おうと思っています。お財布ケータイやらなんやら日本のケータイの方が便利というところはもちろんありますが、それ以上に日本のケータイが日本人がネット活用向上に果たした貢献度や意味合いが大きいと感じているからです。

電子メールの普及にケータイ電話が果たした役割というのは言うまでもないけどとても大きい。うちの両親や知り合いの両親たちの多くはPCの電子メールは使わないけどケータイの電子メールは使っている。使えるというレベルではなく生活に浸透している。そういった普段PCを使わない層まで電子メールを広めた日本のケータイ電話の努力や技術はもっと評価されていいのではないかと思う。

iPhoneやandroid携帯が仮にケータイ電話の電子メール普及時にぶつかったとしても、月ごとの支払いが安く分かりやすいケータイ電話が圧勝していたのではないかと思う。

もっとも、今のケータイ電話は複雑になりすぎているし、ヴァージョン差によって動かないアプリがあったり、半年ごとに新しい商品を出すのがつらそうとか、といろいろ解決するには大きすぎる問題があるので今後も必ず安泰というわけではない。

しかし、幅広い年齢層の人々の生活に深く浸透していることはもっと評価されるべきだと思う。また、課金システムがあるケータイがなかったら日本のネットビジネスはもっと悲惨だっただろう。

そんなわけで幅広い年齢層から支持されている個人が一人で使う携帯型のネットワークデバイスというのはケータイなりiPhone・android携帯やその他もろもろが今後も激しく争うと思われるのだが、昔から「今後普及するだろう」と言われているが全く普及もしてなければ、将来の予測も付かないネットワーク機器もある。「リビングネットワーク機器」だ。

リビングネットワーク機器というのは僕が適当につけた名前で、昔からセットトップボックスやら、リビング用ネット端末やらいろいろな名称があるし、これまでもいろいろな商品が投入されてきた。たとえば「Wii」 「PS3」「XBOX360」などの今世代のゲーム機などそうだ。「リビングルームの情報端末の地位をソニーに奪われないためにXBOXシリーズは投入された」と、うわさされたこともある。他にもAppleのAppleTVだとかネットを閲覧できるテレビだとかいろいろある。しかし現時点では決定的なモノは登場していない。

これまでのリビングネットワーク機器はテレビそのものか、何かの機器がテレビをモニター代わりにするモノが多かったのだけど、ここに来て新しいタイプのリビングネットワーク機器が登場しそうである。たとえば現時点では噂でしかないがAppleのタッチパネルネットブック。そして先日発表された東芝の7型タブレット JournEなどだ。

動画:東芝からタッチ操作の7型メディア タブレット JournE

さほど大きくないのでリビングへの設置イメージはテーブルにカラオケ屋にある曲を選択するデバイスみたいなのに近いのではないかと思う。また当面は優先ながらTVへの出力も考慮されている(ワイヤレスHDMIという技術もあるにはあるらしいので将来的にはワイヤレスでテレビ出力も可能になるかも、、普及と値段次第)。

この独立したモニタがあるタイプなら、従来のリビングネットワーク機器には出来なかった「テレビやDVDをそのまま見ながら検索」が出来る。これは非常に大きい。僕は両親にWiiをプレゼントして、どんなふうにネット活用するのか観察しているのだけど、やはり調べごとに利用するケースは多い。テレビモニタの切り替えがないのならもっと使用頻度は上がると思われる。

リビングネットワーク機器の役割は検索も含めると

  • 検索
  • 離れて暮らしている家族の写真や動画の閲覧
  • テレビ番組や映画の閲覧(オンライン購入またはオンラインレンタル)

になると思われる(テレビ電話はそれほど需要がないと予想)。離れている家族の~に関しては僕がYouTubeにUPした孫の「るこ」さんの動画を毎日のように両親が見ていることを見ても需要があるのではないかと思う。

また条件としては

  • 複数の家族が同時に楽しめる
  • 幅広い年齢層の人々が扱える
  • 購入またはレンタルする価格が安い

などがあると思われる。

先ほど紹介した東芝のJournEはOSがWindowsではなくWindowsCEなのだけど、そのおかげで価格が30000円程度と非常に安い。僕は価格が60000円のWindows機より、こちらの方が筋がいいと思う。また冒頭で興味ないと言ったandroid携帯だけどandroidの7インチタッチパネル情報機器なら面白いし興味がある。

Appleに関しては最近のnetbookブームへの対抗としてタッチパネルネットブックを発売するという記事を見かけるが、僕は上手くいっていないAppleTVの後釜じゃないかと見ている。Jobsが元気で、この商品に深くかかわるなら非常に面白い物になる予感がする。現在のAppleのブランド力なら多少高くても普及する可能性も高い。

任天堂に関しては、昔からモバイルでない家庭で使う大きめのDSが発売される噂があったけど、ひょっとすると次世代DSにさきほどの東芝JournEに近いものが登場するのではないかと思っている。次世代据置機Wに関しては次世代はネットワークが本戦場なので相当おもしろいことになりそうだ。正直なところWiiのチャンネル構想は上手くいっていないので、どう変えてくるか非常に楽しみだ。任天堂は「幅広い年齢層に受け入れられるソフトを開発する技術」に優れているし、価格をコンパクトに抑える判断ができるので面白い存在だと思う。

ネットはネットリテラシーの高い一部の人間だけが楽しむものではなく、ケータイ電話が電子メールを幅広い年齢層に広め生活を変えたように、リビングネット機器が幅広い年齢層の人々の生活を変える存在になればネットはまだまだ面白くなると思う。