海街diary 3 陽のあたる坂道

  • April 12, 2010 22:32

楽しみにしていた吉田秋生さんの海街diaryシリーズの最新刊「海街diary 3 陽のあたる坂道 3 」がいつの間にか発売されていた。

吉田秋生さんは「BANANAFISH」や「YASHA」のようなハードボイルドなタイプと、「櫻の園」や「ラヴァーズ・キス」のような日常タイプ(但し、同性愛話多し)と大きく分けてふたつのタイプがあるのだけど、「海街diary」シリーズは後者のタイプになります。同性愛話がないので、初期の短編や「河より長くゆるやかに」に近いかもしれない。

僕は後者のタイプが好きなので、この海街diaryシリーズはかなり気に入ってます。

舞台がラヴァーズ・キスと同じ鎌倉で、ラヴァーズ・キスに出ていた登場人物も何人か登場したり、海街diaryの主要登場人物の家族だったりするのでラヴァーズ・キスが好きな人はより楽しめるかもしれません。

海街diaryは幼いころに父親が離婚して家を出て、母親も再婚のために家を離れたため、祖母の元で成長した3姉妹と、彼女たちが引き取った母親違いの末妹の4姉妹の家族の物語で、世界を揺るがすような大事件は起きないけど、離婚や恋愛、友人の病気、地元の人たちの生活など、生きていく上で決して小さくない出来事を通じて家族の絆を描いています。

今回は30歳の長姉の不倫の終わりと人生の転機、中学2年の末妹の初恋と成長。

吉田秋生さんの漫画は、買い物で男物の箸をじっと見つめる長姉の心情を察する末娘(長姉の不倫を知っている)や、1年前の出来事をあやまる小学生の義理の弟に「嫌いは好きより、ずっと早く伝わってしまうのかもしれない」と気づくなど心理描写が細やかで、ホロっときました。

あと、ちょい役の尾崎の若旦那がラヴァーズ・キスに引き続き地元の人間関係を大切に頼り頼られ生きてるのが好きです。

まだ話は続くようなので第四巻も楽しみです。